L値ってなに?
L値は、“衝撃音を表す数値”で軽量床衝撃音と重量床衝撃音の2つに分かれます。
軽量床衝撃音(LL)
軽量床衝撃音とは、一般的に食器やおもちゃなど比較的硬質で軽量な物が床に落下した時や椅子をひきずる時などに下階室で発生する床衝撃音のことです。
重量床衝撃音(LH)
一般的に重量床衝撃音とは、子供が飛び跳ねたり走り回ったりする事により下階室で発生する床衝撃音の事を表します。
床衝撃音レベルに関する適用等級
建築物 | 室用途 | 部位 | 特級 | 1級 | 2級 | 3級 |
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集合住宅 | 居室 | 隣戸間界床 | LH−45 LL−40 |
LH−50 LL−45 |
LH−55 LL−55 |
LH−60、65* LL−60 |
ホテル | 客室 | 客室間界床 | LH−45 LL−40 |
LH−50 LL−45 |
LH−55 LL−50 |
LH−60 LL−55 |
学校 | 普通教室 | 教室間界床 | LH−50 | LH−55 | LH−60 | LH−65 |
*木造、軽量鉄骨造またはこれに類する構造の集合住宅に適用する
遮音等級(L値)と生活実感の対応例(床衝撃音)
特級(特別) | 1級(標準) | 2級(許容) | 3級(最低値) |
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学会特別仕様 | 学会推奨標準 | 学会許容基準 | 学会基準外仕様 |
遮音性能上 特に優れている |
遮音性能上望ましい | 遮音性能上ほぼ満足 | 遮音性能上最低限度 |
特別に遮音性能が要求される使用状態の場合に適用する | 通常の使用状態で使用者からの苦情がほとんど出ず遮音性能上の支障が生じない | 遮音性能上の支障が生じることもあるがほぼ満足しうる | 使用者からの苦情がでる確立が高いが、社会的、経済的制約などで許容される場合がある |
床衝撃音レベルに関する遮音等級の基準周波数特性
